ジャコモ・コンテルノ バローロ モンフォルティーノ 88、90
(Giacomo Conterno BAROLO Monfortino)
バローロ最高の作り手といわれる、ジャコモ・コンテルノの至高のワインがモンフォルティーノです。
ジャコモ・コンテルノは 1770年創業で 7年間、大きな樽で熟成させるというクラッシックな手法を用いているそうです。
ちょうど、神の雫で、バローロを扱っていたので、私も記事を書こうと思いましたが、最近はモダンスタイルのバローロもあり、そういうものはブルゴーニュのバリック(小さな樽)で熟成させるそうです。
どちらかといえば、ピエモンテよりトスカーナに、そう言った新しい試みが多いように感じますが、バローロでもあるんですね。
このワインを飲むときは、必ず、レストランは神戸のエノテカ・イゾラベッラです。今まで何度か飲みましたが、今日の記事は一昨年の冬に、ジビエの王様、ベカスと一緒に楽しんだ、モンフォルティーノ 88 がメインです。
写真では、同じ年の 2月にペルドゥリと楽しんだ 90のものも撮影していますので、これについても、コメントしますが、時期にずれがあるので比較まではできておりません。
- Giacomo Conterno BAROLO Monfortino 88
ベカスとあわせた 88 です。実は、このモンフォルティーノを飲む一ヶ月ほど前に、同じエノテカ・イゾラベッラさんで、雉をメインにしたときに、ガヤのバルバレスコ・ソリティルディン 88を飲んでいたのです。(88 なので、まだバルバレスコを名乗れます。)
バローロとバルバレスコの、それぞれの勇の同じ年を飲めたことは至高の喜びでした。
比較的時期が近かったので、ソリ・ティルディンとモンフォルティーノの違いは記憶していて、モンフォルティーノはソリ・ティルディンに比べ、香りのアタックがまず強烈。
果実の風味に、少し獣と昆布のような雰囲気があり、味わいも旨味が強く、タンニンは感じないもののインパクトと甘み、そして甘味を感じさせるものでした。
さすがに 20年の熟成を経ていたためか、渋いという感じはまるでないものの、パワフルさは充分感じさせるワインでした。
この時は、アルバ産白トリュフを添えた猪のリゾットの途中からあわせました。白トリュフの強烈な香りにも負けない強さがあり、リゾットでも充分楽しめましたが、何よりベカスとの相性が最高でした。
ベカスはワインとトリュフ以外で陶然させてくれるまでの高貴な香りを発しており、そのベカスの香りをさらに高めてくれるようなモンフォルティーノの香り。
八島シェフが「ベカスと一緒に飲むと、ワインが甘くなりますよ」といわれるとおり、ベカスのソースとあわせると、モンフォルティーノの甘みが強調されました。
ただし・・・・お値段は、ソリ・ティルディンを上回るとんでもなくものでしたが。
- Giacomo Conterno BAROLO Monfortino 90
88 の半年以上前に飲んでいた 90。
この時は、イタリアのクラッシックワインのよさを感じました。ボルドーほどタンニンが強くなく、ブルゴーニュのニュイの上物ほどの香りのアタックはないものの、何ともいえないバランスのよさと、フレッシュさを残しながらも熟成感も楽しめる幅の広さを感じました。
この時はあわせたのはペルドゥリ。ベカスに比べると穏やかでしたが、内臓を使ったソースの味は濃く、雉と比較するとパワフルでした。モンフォルティーノに引けを取らなかったところは、なかなかすごかったです。
エノテカ・イゾラベッラで食べたほかの料理はエノテカイゾラベッラ過去ログにて掲載しており、レストランとしての評価は、レストラン案内 〜兵庫〜 エノテカ・イゾラベッラに記載しております。
(尚、今回の記事は、エノテカイゾラベッラ過去ログの記事を加筆修正したものとなっています。