コンチャイトロ ディアブロ カベルネ・ソーヴィニョン 06
Concha y Toro Diablo 2006
悪魔の蔵のワインと言われているチリ最大のワインナリー、コンチャイトロの三番手のワイン。(ドンメルーチョ→マルケス・デ・カーサの次)
セパージュはカベルネソーヴィニョン 100%。
お値段は特売で¥1350。常代は¥1473 (参照メルシャンのサイト)
タンニン豊富でボリュームもあると言われているが、私は必ずしもそうは感じない。
抜栓してすぐは確かに強い。
香りは黒いベリー、誇りっぽい、ジャム、スパイスもある。
味わいも収斂性が強く、後味にバニラなどの樽の香り。
余韻は中庸。ボリュームはそこそこ感じる。
抜栓してすぐの感覚では、¥1400代ではかなり秀逸。
とりあえず半分だけ普通にデキャンタージュしてみると、香りにはジャムっぽさが無くなり、フルーツ的なベリーと酸味のありそうな香りになり、スパイスと木の香りもかすかに感じる。
味わいは、デキャンタージュにより収斂性はまろやかになり、甘味も出てきているが、ボリュームは少し減ったように感じる。
しかし、この段階での CP は高いと感じる。
まずはトマトトモッツァレラチーズとあわせるが、デキャンタージュしたものだと問題は無い。特にあうこともないが、楽しめる。
スーパーで買ってきたコールドビーフとあわせると、醤油ベースの甘めのソースとはなかなか。
しかしデキャンタして 20分で、早落ちてきた。
収斂性はかすかに残しながらボリュームがなくなり、薄ボケた感じになっている。
メインは後日グルメレシピで掲載予定のパナシェ・ド・ヴィヤンド、肉の盛り合わせ。内容は牛イチボ肉のグリエ、ソース・ボルドレーズと、コート・ダニョーのポワレ、タイム風味のジュ。
デキャンタージュしたものは両方のパワーに完敗。
牛肉はボルドレーズのコクが上回り、コート・ダニョーは仔羊の香りに負ける。
一方、残しておいた半分は、そこそこいける。
しかし、それも抜栓後 2時間で完全に落ちてしまった。
Ch モンペラ(モンペラ一回目の記事|モンペラ二回目の記事)もそうだったが、最初は美味しいが時間経過と共に劣化というか落ちるのが激しい。
短時間で飲みきってしまうのなら CP は高いと思うが、一人でじっくり楽しむにはモンテプルチアーノなどの方が良いのかもしれない。
ある意味、落差が大きく感じてしまう。
エリタージュ・シャススプリーンなどではこう言うことは無いので、この辺がボルドーの著名シャトーとの違いなのかもしれない。
結論として、4人くらいで一本空けるのであれば、CPは高いと思える。デキャンタージュは、料理によって、また飲むペースにあわせて行うか行わないか決めるべきとおもうが、行わない方が無難かもしれない。