キャンティ・クラシコ (DOCG) 2004 コルティブォーノ
Chianti Classico(DOCG) 2004 Coltibuono
トスカーナの代表的なワイン、キャンティ・クラシコです。
ブドウ品種はサンジョベーゼ。
クラシコは特定の古くからあるブドウ園のブドウから作られたと言う事になります。
キャンティは味も値段もピンキリです。
値段にバラツキがあることは、ワインショップ・エノテカのキャンティーの値段を見ていただければ、わかると思います。同じくらいの値段でも味にバラツキがあることも事実で、ミディアムタイプから、以外としっかりしたものまで幅は広いです。
このキャンティは値段が¥2600。
いつも行くカサレッチョで飲むアンティノリのキャンティが売値¥6000 くらいなので仕入れで考えると恐らく¥3000 強だと思うのですが、アンティノリのキャンティの方がボディーがしっかりしています。
さて、このキャンティですが、抜栓してすぐに飲むと、バニラ香がそれなりにあり、当たりかなと思いましたが(アンティノリのキャンティのほうがよりバニラ香が強いです。もっともバニラ香が強い=良いワインとは言えませんけど)、飲み進んでいくうちにどんどん薄く感じてしまいます。
当然、デキャンタージュはしていません。飲んだグラスは小ぶりのボルドーグラス。
ミュスカデを飲むときにも使っているものなので、グラスに問題があるとは思えません。
料理は最初は少し醤油を効かせすぎたマグロのタルタルを前菜に、ミラノ風牛腿肉のカツレツ(後日、レシピブログに掲載します)、豚フィレ肉のチーズ焼き(これも後日レシピブログに掲載します)。
ソースは両方ともトマトソースと、いかにもキャンティむきな料理で、普段はボージョレのクリュで楽しんでいる料理なので、料理に負けたというものでもありません。
ただ、一人で料理を作りながら飲んでいるので、一本を空けるのに2時間くらいかかっています。なので、4人で一本空けるのであれば、最初のバニラ香の香りを楽しみながら中庸なワインとして楽しめると思います。そう言えば、アンティノリのキャンティーはだいたい 2〜3 人で空けていますので、消費時間を考慮に入れないと正確な判断はできないかもしれません。
そう考えてみると、ワインの評価というものは、何人で、どのようなシチュエーションで、どのようなグラスで、どのような料理とあわせて飲んだか。これによって変化すると思います。
品評会なので好評価を与えられたワイン。ブラインドテイスティングで好評価を与えられたワインはたくさんありますが、私的に疑問に思うのは、これらのワインをグラス 1 杯だけ飲んで、最初のアタックだけを評価したものなのか、最低でも一人で 2〜3 杯、時間をかけて
香りと味わいの変化まで確かめたものなのか。
前者であれば、実際にレストランで食事と共に楽しむとき、本当にその評価があてになるのか、懐疑的になります。
最初は美味しいけど、あとから落ちるのが早いワイン。最初はパッとしないけど、時間経過と共に化けるワイン。これらはたくさんあると思えるからです。
そこが、ワインという酒が他の酒と違って面白みのある酒であると私は考えます。